ある日、Performa630(OS/AppleビデオTVシステム付)が\1,500で売っていたので思わず買ってしまいました。
同じ日に、IIsiが拡張キーボードと12インチRGBモニターとセットで\1,500売っていたので、こちらも買ってしまいました。
そこで、Performa630と12インチRGBモニターでTV鑑賞専用にしようと思い、自作のパソコンラックに置いてみたところ、
奥行きがありすぎて、本体を置くとキーボードを置けなくなってしまいました。
元々、Performa575用に作ったパソコンラックだったので、ラックの奥行きは59cmにしてあります。
575の奥行きは42cm、標準キーボードの奥行きが15cmで合計57cmです。
Performa630も、奥行きは575と同じ約42cmなのですが、575がモニター一体型なのに対して、
630はセパレートですので、モニターのケーブルを接続すると、その分出っ張ってしまうのです。
12インチモニターのケーブルのコネクター部分は、約10cmもあるのです。
つまり、630の奥行き42cmとキーボード15cm、それにモニターのコネクターの10cmを足すと、8cmもオーバーしてしまいます(写真1)。
パソコンラックは壁に押し付けてありますので、後ろに余裕はありません。
12インチモニターの奥行きは約37cmなのに対して、ケーブルを接続した630の奥行きは52cmもあるのです。
これでは、せっかく小型の12インチモニターを接続している意味がありません。
そこで、630をバラして中を見てみると、CDドライブさえ無ければかなり奥行きは縮められそうだと思いました(写真2)。
シャーシーの金属部分の加工がネックですが、それさえクリアーすれば後はどうにでもなると判断して、改造に踏み切りました。
基本的に、CDDを摘出して、FDDとスピーカーを上部へ移動し、HDDをFDDとロジックボードの間の前面部分に移動しサイズをつめ、
シャーシー及びボディパーツを加工してつじつまを合わせるだけである。
最初に、630を全てバラして金属のシャーシー部分だけにします(写真5)。
金鋸、ドリル、ペンチなどを用い、鉄板の前の部分を写真6の様に加工します(鉄板の加工跡は危険なので、ビニールテープで保護してある)。
金属のシャーシーの前面部分の両サイドに切り込みを入れ、底板を上に折り曲げて箱状に加工し、FDDとスピーカー、コントロール部が収まるように切り込みを入れる。
さらに、フロントパネルが取り付けられるように加工する。天井部分の金属板もサイズを合わせて短くカットし、FDDとスピーカーを取り付ける(写真7)。
ロジックボードのコネクターは固定しない。CDDのコネクター部分もそのままにする(写真8)。
FDDは、フロントパネルのCDDの穴の位置に来るように配置する(写真9)。この場合、FDDはさかさまになってしまう。
ハードディスクは、シャーシーの前面部分にロジックボードとFDDの間に収まる様にネジ止めする(写真10)
ボディの外側のパーツも中間部分をカットし、サイズをつめる。組み立てると写真11、12の様になる。
フロントパネルの上下の爪の部分がうまくはまるように加工できていないとちゃんと取り付けられない。(私は失敗したので、結局サイドをビス止めしてしまった)。
フロントパネルのCDDの穴の部分に、蓋を付ける(写真13、14)。私は、余っていた外付けCDDの蓋を流用した。
奥行きは、改造前の約42cmから約32cmとなりました。10cmの短縮に成功しました。 12インチモニターのケーブルのコネクター部分の約10cm分は帳消しになった事になります。 奥行きの短縮に成功しましたが、まだディスプレイケーブルのコネクタ部分ははみ出ています(写真15、16)。
12インチモニターの解像度は512×384ですが、Appleビデオプレーヤは、640×480、320×240、160×120ではちゃんと表示されますが、 それ以外だと画像が荒くなってしまうのが残念です(写真17、18)。
今のままでは両サイドがみっともないし、見た目が630そのままで面白くないので、そのうちオリジナルの筐体を新しく制作しようと思っています。
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